1965 ゲドだけど

定点観察

予想通り、映画「ゲド戦記」は、やはり全体的に世間の評価は厳しい。Yahoo!映画でのレビューを見ると、散々な結果になっている。もちろん全てを鵜呑みにするつもりはないが、ある程度の傾向を表していると見て間違いないだろう。

しまいには原作者まで苦言を呈する状態に…

、「絵は美しいが、急ごしらえで、『となりのトトロ』のような繊細さや『千と千尋の神隠し』のような力強い豊かなディテールがない」「物語のつじつまが合わない」「登場人物の行動が伴わないため、生と死、世界の均衡といった原作のメッセージが説教くさく感じる」などと記した。(朝日新聞 2004年8月24日

それでもベネチア国際映画祭で特別招待作品として上映され…

「アニメの仕事は大きな魔力があることが理解できました。もう一度作りたいと思います」と初めて次回作の意欲を語った。」(Yahoo! ニュース/スポーツ報知 2006年9月4日

約5分間のスタンディングオベーションを受けた宮崎監督は上映後、満面に笑みを浮かべながら「みなさんに喜んでいただいていて良かった。」(Yahoo! ニュース/シネマトゥデイ 2006年9月4日

映画を見ていないので何とも言えないのだけれど、少なくとも原作者が致命的とも言えるような苦言を呈していることに対して、監督はどう考えているのだろうか? 版権を獲得して自分の映画としてしまったら、原作はどうでもいいってことはないだろうけれど…

そして、一番気になったのは、Yahoo!映画での散々な評価とのギャップは何だろう?ということだ。 ここまで評価が偏るのはいったい何故だろうか? 単に嗜好だけの違いでは済まないような気がするのは気のせいだろうか?

Posted by ろん