1934 気になる初動捜査

定点観察

あまりにパロマの対応がずさんで、対応が後手後手に回ってしまっているのはどういうわけだろう。おそらく、このニュースを見聞きした人は誰もが思っていることだと思うけれど。

そして、これまた誰もが思っているだろうけれど、つい最近も、エレベータ事故で、シンドラー社が今回とほとんど同じような対応たために、大変な批判を浴びたばかりなのに、どうして「謝る」という基本的で初歩的なことができないのだろう?

ただ世間の関心から忘れられてしまっているのではないかと気になっている点が一つある。警察の初動捜査に問題がなかったかどうかということだ。

そもそも今回の一連の問題が発覚したのは、10年前に起きた一酸化炭素中毒による死亡事故がきっかけだった。ニュースによれば

 東京都港区のマンションで一人暮らしをしていた敦さんが死亡した当時、健二さんは警視庁赤坂署から死因について「心臓発作ではないか」としか聞かされていなかったという。今年になって、息子の友人の勧めもあり、当時の監察医務院の医師に問い合わせたところ、「死因は一酸化炭素中毒。それも考えられない濃度。事件性がある」と教えられたという。

つまり本当の死因を確認することなく、心臓発作で片付けてしまおうとしていたときに、遺族が疑いを掛けたところから始まったのだ。

昨日、警視庁が再現実験をしたというニュースが伝えられた。その結果、通常の400倍もの濃度の一酸化炭素が充満したとのこと。そりゃそういう結果になるのは当然なのだけれど、それより警察の初動捜査に対して、なぜもっと批判の声があがらないのが不思議。あまりにパロマの対応がずさんだったから、そっちばかりが目立ってしまっているからなのだろう。

似たような事例(秋田の男児殺害事件)が、つい最近起きていていることは周知の通りだ。もし警察が適切な捜査をして母親を逮捕していれば100%の確率で、次の事件は起きなかったのだ。批判は当然だろう。

いずれのケースも、あまりに簡単に人の死を扱ったために起きたとしか言いようがない。よく分らないで言ってしまうのだけれども、そんなに警察って忙しいのだろうか? 人の死なんて、そんなにたくさんあって、処理しきれないほどあるのだろうか? 結局面倒くさがっているようにしか見えないのだけれど、これは言い過ぎなんだろうか?

Posted by ろん