1584 衝突!

定点観察

衝突前のテンベル第1彗星NASAの探査機「ディープインパクト」から切り離された衝撃弾が、当初の計画通り、 テンペル第1彗星の核に命中し、その写真が送られてきた。テンペル第1彗星は、14×4kmの楕円形で、
太陽の周りを約5.5年で一周している。衝突させた結果発生する光や熱、飛び散った彗星のかけらなどから、 彗星内部の様子を知ることができる…らしい。彗星は、
太陽系ができたころの様子をそのまま保持し続けていると以前から言われていることから、今回の探査で、 地球の成り立ちを知るきっかけにもなるかもしれない。
衝突直後のテンベル第1彗星 広い宇宙の中で、わずか数kmしかない彗星に、重さ370kg、 大きさが洗濯機くらい?の衝撃弾を時速3万5000キロメートルで衝突させるだけでもすごいのに、
そのシーンを一部終始カメラで捕らえようというのだから、大変な技術だ。それを地球から遠く離れたところで、 ほぼリアルタイムに画像が送られてくると考えるだけでも、なんだかワクワクするんですけど…。あまり自分の周囲では、
そんな興奮している人は見かけなかった。まぁ、そんなもんか。ちなみに、今年の初めにも、似たような興奮をしている。

 さらに感心するのは、こうした探査を余すところなく、どんどんインターネットで公開していくNASAの姿勢だ。
ぜひ日本でも…と思うのだけれど、こんなエキサイティングな探査って、日本の技術では到底不可能だし、
この調査のためだけに300億円以上も掛けてしまう、アメリカの懐の深さというか底力みたいなものを感じる。

 今回の探査から、相当いろいろなことがわかってくるだろう。どんな発見があるか、今からとても楽しみだ。

Posted by ろん