1585 カツラ、消費者金融、予備校

定点観察


とても予備校の広告に見えない

 タイトルに挙げた業界で共通していることがある。ここ数年で急に若い女性をイメージキャラクターとして採用しているという点だ。その最初の例が、カツラのCM。

 カツラのCMといえば、実際に髪の薄い有名人を採用するのか常で、どれだけの効果があるのかを、目に見える形で表現する事が当然とされてきた。鹿島アントラーズのアルシンド(懐かしい!)が登場したCMもあったっけ。そんなカツラも、アデランス=かとうれいこ・井川遥・吉岡美穂、アートネーチャー=吉本多香美・乙葉という感じで、カツラとは対極にあるような女性タレントを多用するようになった。

 さらに、その傾向に前後して、消費者金融でも、同様の傾向を見せるようになる。小野真弓は、♪はじめてのアコムで大ブレイクしたが、まさか消費者金融のCMでこのようなことになるなんて、自分自身も思わなかっただろう。
他にもアイフル=安田美沙子、プロミス=井上和香などの例がある。


この写真は無関係です…
日テレ前で、STARWARSの宣伝

 そして、この傾向はとどまることを知らないようで、最近気になっているのは、予備校や塾のイメージキャラクターとして、若い女性が多く見かけられるようになってきた気がすることだ。予備校における一般的な広告は、合格率だとか講師陣だとか設備などが主体となることが多いのは当然だった。その中で予備校のCMの雄?として異彩を放っていたのが、両国予備校の山本陽子だ。両国予備校自体が閉鎖された今となっては懐かしい。最近では、みすず学苑もかつてはなぜか、ジュディオングをイメージキャラクターとして採用していたが、その後「合格してクレオパトラ」「ヤマトタケル」「縄文太郎」が登場し、この広告を見た者たちの度肝を抜いたことは記憶に新しい。(この三者とみすず学苑については、ぜひこちらを参照ください)
 話がかなりそれたが…
 予備校などの広告に若い女性の登場する機会はこれまで皆無に等しかったが、最近までに、自分の知る限りでは、早稲田塾、駿台予備学校、東進ハイスクール(以前は四谷学院も)といったところなどで、(有名、無名は問わず)若い女性を採用するケースが急増している気がする。少子化が進む現在、競争は激しくなり、少しでも目を惹くCMをということなのだろうか?その結果が、若い女性をイメージキャラクターとして採用するということにつながっているのだろうか?だとしたら、この広告が必ずしも有効ではないような気がするのは、気のせいかな。少子化が進んでいるのであれば、男女問わず予備校の存在を売り込んでいかなければならないのに、若い女性が微笑んでいることが、血気盛んな?男性陣の心を捕らえたとしても、女性への訴求がおろそかになってしまうのではないかと危惧してしまう。

Posted by ろん