定点観察

12月2005年1月2月
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2005年1月


29日
土曜日
晴れ

まだ迎春

 正月?

 所用があって巣鴨に行って来た。
 たまたま通りがかった巣鴨地蔵通商店街は、相変わらずの人出で賑わっていた。それ以上に、やけに華やかな感じがするな…と思っていたら、商店街の飾り付けが「正月バージョン」になっているらしく、「迎春」とか「初詣」の看板があちこちに掛かっていた。もう来週から2月だというのに、また正月に戻ったような雰囲気だった。

24日
月曜日
晴れ

見てる人なんて誰もいない

 仕事中

 仕事で伊勢崎へ行ってきた。ちなみに「伊勢崎」は「いせさき」ね。「いせざき」になると横浜の「伊勢佐木」町になってしまうので、ご注意を。ここらへん
 二番搾りでも書いたけれど、伊勢崎へ高崎線を使っていくとは不覚にも知らなかった。おかげで途中駅、籠原で切り離しシーンに立ち会えた。日ごろ利用している人には、なんてことない風景だろうけど。



23日
日曜日
曇り

流されていく雲…(昨日撮影)

 

 ここ最近の東京は冬らしく寒い毎日が続いている。気温そのものが極端に低いというわけではなく、とにかく風が冷たい。平日は会社への往復は当然だけど、それ以外ではお昼ご飯を食べに行くときと、仕事の都合上ビルの間を行き来しているくらいしか、外に出る機会はないが、それだけでも十分寒さを実感する毎日。
 今週末も天気はそんなに悪くはなかったが、風が冷たかった。ちょっと出掛けたとき、ふと頭上を見上げると、筋状の雲が空全体を覆っていた。なんだかこの瞬間を残しておきたくなって、急いで家までカメラを取りに行った。数分間くらいで戻ってきたのに、空には雲がほとんどなくなっていて、さっきまでの雲はどんどん流されてしまっていた。時間と同じで決してとどまることはないんだな…と流されていく雲を眺めながら思った。

16日
日曜日

ホイヘンス

 この週末は雪が積もるという予報がはずれたものの、ずっと冷たい雨が降り続いていた。

もうこんな絵を見ただけで
しびれちゃうわけです
 金曜日の二番搾りでも書いたが、土星の衛星タイタンに小型探査機ホイヘンスが着陸し、日本時間で土曜日未明に最初の写真が送られてくるとインターネットのニュースサイトで知った。
 タイタンは厚い大気に覆われていて、地表がどうなっているのか謎だった。だから探査機の予想図(右)が、なんだか古いSF映画みたいなタッチになっている。地球からとんでもなく遠い世界が覗けるとと思うと、なんだか不思議とワクワクして、画像が送られてくるのをとても楽しみにしていた。
 昨日の朝、起きてすぐに日本のニュースサイトを探したがどこにも載っておらず、直接、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)とかアメリカ航空宇宙局(NASA)のインターネットサイトを見に行った。すると、期待通り、タイタンの画像が紹介されていた。上空から撮影された画像はあまりよくわからなかったが、地表の様子は何かの塊がごろごろと転がっていて、地球の砂漠か火星の地表にも似たような印象を受けた。なかなかいいところに降りたと思う。もし目の前が山みたいに視界が遮られてたらつまらないし(科学的にはそれでも意味があるのだろうけど)、海みたいなところに降りたとしてもおもしろくない(それはそれで見てみたい気もするけど)。それにもしそんな海みたいなところに「着水」したとすれば探査機が浮かんでいられるわずか数分間だけしか観測できないというのだから、運を天に任せるような話だ。今回、無事「着陸」したけれど、それでも30分程度しかバッテリーが持たないというのは、タイタンの地表付近はマイナス180度!と過酷な環境だからだろうか?
 しばらくしてから、新たな情報の公開があった。まずは地表のカラー写真(左)。昨日の白黒写真がカラーになったものだが、地球から見たタイタンと同じオレンジ色がかった世界だった。そして一番心を動かされたのが、ホイヘンスから送られたタイタンの「」だ。なるほどタイタンには大気があるから音が聞こえるのだ。これまで惑星探査の成果を、素人でも直接理解しやすいものといったら写真くらいしかなかった(あとは月の石くらい?)。それに「音」という新しい素材が加わったのだ。さっそく聞いてみる。うーん。とぎれとぎれになっている部分はあるが、まさに降りていく感じがする。こんなに離れたところから、よくちゃんと送ってくるものだと本当に感心する。(解説)
 もう観測は終わってしまっているだろうけれど、これからさまざまな写真やデータが公開されるだろう。ますます目が離せない。
 おじゃこと、この感動を共有したかったが、あまりわかってくれていないようで、少し悲しかった。

9日
日曜日
晴れ

昭和のくらし博物館と田園調布

 東京都大田区にある「昭和のくらし博物館」というところに行ってきた。たまたま見た新聞の社説に書かれていて初めて知った。
 最寄り駅は東急池上線久が原駅、または東急多摩川線下丸子駅となっているが、少し歩く距離を稼ぐ意味もあって、手前の池上線雪が谷大塚駅で降り、歩くことにした。周囲に目標物がないので、場所はあらかじめ調べておかないとわかりにくい。一般の民家の軒先をくぐるような感じで、博物館へ。
 個人で実際に使用していた住宅をそのまま博物館としたので、博物館とは言っても、まるで人のうちを訪ねるような感覚で門をくぐる。学芸員の方が、この博物館が作られた経緯や展示内容について親切に教えてくれた。
 残念ながら内部は撮影禁止なので、写真は外観だけ(左)。昭和の「暮らし」をそのまま展示してある。ちょっと前までは珍しくも何ともなかったような家具や生活用品の数々は、どこか懐かしいというか、身近な感じがした。見学後、ほうじ茶とかりんとうまでご馳走になってしまった。
 見終われば、今日の目的は果たしたことになるので、このまま帰っても良かったのだが、せっかくあまり来る機会のない付近にいるのだから…と、田園調布駅まで歩くことにした。さすが高級住宅街の代名詞だけあって、駅に近づくにつれ立派な家が目につくようになった。読売巨人軍の永久欠番背番号3で活躍していた方の家も見かけた。あまりじろじろ見るのはもちろん写真を撮るのもはばかられるので、横目で見ながら通り過ぎる。建物の大きさが周囲のと比べ意外とこぢんまりした感じだった。玄関先を映す監視カメラが物々しい。もちろん玄関には「セコム」のシールが貼ってある。あと、表札がフルネームでそのまま書かれていたのがちょっと意外。当たり前と言えば、そうかもしれないけれど、あの有名人の名前が表札になって掲げられていると、本人のというより何かのネタとかサンプルのような感じがしてくる。表札の作成例で見かける「徳川家康」とか「福沢諭吉」なんていうのと同じ感じ。
 N邸から田園調布駅まで数分で着いた(写真上)。どうせ東横線なんて使わないのだから、何も駅から近くなくてもいいだろうに。なんでここに住むことにしたのか機会があったら(ないけど)聞いてみたい。かつて練習場のあった多摩川グランドに近いから?違うだろう。
 駅から放射状に伸びる街路と街路樹(写真左)がとてもきれい。高い建物がなく整然とした街並み…。この田園調布を参考に作られた東武東上線のときわ台は、ここまで徹底できなかった。今でも都内にしては比較的広い敷地にゆったりと建物が建っているけれど、駅前には(あまり高さはないものの)ビルが建ち、先日はとうとうマンションまで建ってしまった。この差はいったい何なんだろう、と考えさせられた。
 日中は暖かかったが、15時を過ぎると風がさらに強くなり、もうだいぶ日も傾いてきたので、急いで帰ることにした。

1日
土曜日
晴れ

あけましておめでとうございます

 喪中ということもあり、本来はおめでたいということはないのだけれど、元日に言う台詞が他にないので…
 今年も公私ともに、いろいろ大変なことが起きるような気がする…というより、確実に起きると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
 「マツケンサンバII」が頭からついて離れない…元旦から、苦しいです。

 …昨日は雪で買い物が大変でした。

新年会

 毎年、なぜか元日に行われる、高校時代の同級生との新年会。日程的にも体調的?も比較的都合が良かったので、2年ぶりに顔を出すことにした。昨日の雪が残っていることもあるし、埼玉の真ん中あたりまできたこともあって、ちょっと外を歩くだけで、身体の心から冷えてしまう。急いで集合場所へ。今回は比較的多く集まったみたいだ。高校を卒業して十数年なんて時間の経つのは早い…といったような感傷にひたることなど、まったくなく、楽しい時間を過ごすことができた。

12月2004年1月2月
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