7839 東京建築祭2025「ニュー新橋ビル」


予習ではないけど、少し周囲や館内を回ってみる。
これまで何度となく目にしているし、何度も来たこともあるが、あらためて外観を見ていると、いろいろ気付かされるものがある。
「見ているようで、全然見てないんだな」ということを実感。
SL広場側では将棋大会をやっていたり、上のフロアでは、マッサージの呼び込みのお姉さんたちが暇そうにしていたり、不思議な空間が広がる。

ウロウロしてしまって、また集合時間ギリギリになって到着。
土曜日だから?なのか、先日の新橋駅前ビルと比べると、年齢層はかなり広くなった。
解説の方によると、土曜日の開催となったのは、平日だと混雑がひどくて説明が難しくなることが予想されたためだそう。
ガイドツアーは、低層階を回っていく。
広い館内で目印として機能するように、階段には色がつけられていることが紹介された。
館内には、赤、青、白、そして螺旋の4つの階段があるが、白は竣工時から比べると、少し黄色みがかってしまっているようだ。
当初は、ふつうの高層ビルになる予定だったところ、低層階と高層階の別れた現在の構造に変更になった。
計画が始まったのは、新橋駅前ビルとほぼ同時期だったが、ニュー新橋ビルは竣工がかなり遅れたのは、地権者の意見を多く取り入れ、変更を重ねたためという。
プレキャストコンクリートで作られている特徴的なファザード。
フィボナッチ数列を用いることで、単調さをなくしているそう。
建物と外とのつながりを柔らかく持たせる目的もある…といった感じのことも伺った。
もともと限られた時間のみ開放されていたものの、ふたたび立入が制限されている屋上に行かせてもらえることになった。
屋上の存在は知っていたが、出たのは初めて。
そして、これほど高層階を間近に見たのも初めてだった。
建物の構造上の理由によるものだろうが、屋上ではあるが、眺望はきかず、「外に出てる」という感覚しかない感じ。
高層階は、下から見上げて存在はわかってるのに、こうして間近に見ると、ものすごく新鮮。

屋上のある4階までが店舗、5階から9階までが事務所、10階と11階が住宅という構造になっているが、続いて、住宅として作られた11階へ。
現在、住人はほとんどいないらしく、事務所として使われているそうだ。
このフロアに入ってすぐ思ったのが、扉の高さが異常に低いということだった。
どういった経緯でこの高さになったかわからないが、部屋の中は決して天井が低いわけでもないので、なぜか扉だけが低いのだ。
見学を了解していただいた部屋に入らせてもらって、中の様子を見させてもらう。
細長い部屋の奥にひとつだけ大きめの窓がある雰囲気は、中銀カプセルタワービルを思わせる。
窓にはルーバーが取り付けられている。
かつて部屋の中はだいぶ改造されてしまったが、トイレと台所は当時の様子に近いということで見せてもらう。
さすがに狭いが、リフォームしたらけっこういい感じにできそうな気もした。




















