3659 このネットが取り外されるときは・・・?

建築・都市

中銀カプセルタワービル全体に、ネットが掛けられた・・・ということをFacebookを通じて知ったものの、実際はどういう感じになっているのか直接見る機会のないまま時間が過ぎてしまった。

そして、先日、ようやくわずかに時間ができたので、ちょっとだけ外観を見ることができた。

遠くから見る限りでは、よくわからない。それほど変化もないように見える。

 

しかし、近づいてみて、よくわかった。

ネットは、経年劣化で外壁の剥落などを警戒してのことだろう。

実際にどういった問題が起きているのかは、よくわからないが、実際に大きな問題が起きる前に、対策を・・・ということなのだろう。

1階に目をやれば、以前、入口脇にあった、サンプルカプセルは、今年初めまで開催されていた六本木ヒルズの展覧会を経て、その後、埼玉県立美術館で展示されている。

そのカプセルが置いてあった場所は、そのまま”放置”され、以前の状況を知らない人から見れば、”不思議な空間”のように取り残されていた。

愛しのカプセルタワーは、周囲の変化をものともせず、ずっと変わらぬ姿を見せてくれていたが、こうして、サンプルのカプセルが消え、ネットで覆われ・・・と、ここへきて目に見えて急に変化し始めたのが気になる。

その変化が、”前向きなもの”としてとらえられればいいのだけど、僕には、剥落防止ネットで覆われた建物が、いい結末を迎えたという記憶がないので、よけい悲しい気分になるのだ。

いずれにしても、将来、このネットが取り外される日が来るだろう。

そのときは、どういう目的なのだろう・・・? すごく心配。

ただ、まずは、以前から剥落している、○ と 〃 を何とかしてほしいと、切に願う。

これでは、読むだけで、力が抜けてしまうではないか。

Posted by ろん