3002 はりぼて

建築・都市

先日出掛けた先で見た、気になるビル。

実は以前から知っていたのだが、写真に撮ったことがなかったので、あらためて写真に収めることにする。

右の写真のベージュのビルがそれ。パッと見た瞬間は、なんてことないごく普通のビルだが、よくよく見ると、普通のビルとの違いに気がつくはずだ。

窓が綺麗に並んでいるが、よく見ると、ビルの途中に隙間があることがわかる。

場所によっては、その隙間から反対側の空が見える。つまり、ビルの一部が、“はりぼて”なのだ。

正面から見ても、その隙間がわかる。

以前紹介した本にも書かれていたが、このようなはりぼてを設けることで、エレベーターの機械室や換気塔・冷却塔などの塔屋を隠すと同時に、ビルを大きく見せることができる…というものらしい。

建築基準法で定められた高さを超えてしまっても、これを“広告扱い”の構造物と見なすことで、こうした建築が認められているという。

こういう“秘密”って、とっても面白い。

Posted by ろん