7454 東京建築祭「堀ビル」
![10分前では遅いくらい](https://i0.wp.com/www.ronworld.net/blog/archives/img/2024/05/240525-30.jpg?resize=240%2C180&ssl=1)
堀ビル(堀商店)は、新橋に来たときよく見かけた。
錠前や建具金物などを輸入販売しているということで、当然ながら自分に縁はなく、特徴的な建物も眺めることしかできなかった。
その後、シェアオフィスとなったとニュースで知ったが、会員制で誰もが簡単に入れるということもできないから、やっぱり近くて遠い存在だった。
堀ビルは、1932年(昭和7年)、公保敏雄とその実兄である小林正紹が共同設計によるそうだ。
小林正紹は国会議事堂設計にもかかわった大蔵省技師で、代表作には明治神宮外苑の聖徳記念絵画館があるそうだ。
公開は、10時からということでその10分前に来たものの、すでに長い行列。
とりあえず並ぶ。自分の自撮りの結果に満足できないおじさんが目の前にいたのが気になった。
20分ほど待って中へ。
現在はシェアオフィスとして使われているという。なんだか居心地のよさそうな雰囲気。
見学できるのは1階だけだが、ガイドツアーに申し込めば、地下から屋上まで見学できるという。
これは参加しない選択肢はない…と、16時の回に申し込む。
16時ちょっと前にふたたび、堀ビルへ戻ってきた。
この時間でも行列ができている。
![とても新鮮!](https://i0.wp.com/www.ronworld.net/blog/archives/img/2024/05/240525-37.jpg?resize=480%2C360&ssl=1)
ついに屋上にやってきた!
よく見てきた風景だけど、高さが変わればとても新鮮。
いろいろと興味深いお話を伺う。
現在、塔屋の内部は機械室になっていて、それによってこの屋上が有効なスペースとすることができているらしい。
![階段を下りて…](https://i0.wp.com/www.ronworld.net/blog/archives/img/2024/05/240525-42.jpg?resize=240%2C180&ssl=1)
ツアー見学時間は40分ということで、あまり時間はない。
続いて4階へ向かう。
階段室を照らす天井の明かり取りの窓は、聖徳記念絵画館と同じデザインらしい。
あえて残しているのかもしれない。
でも、シェアオフィスなら、まったく問題ないどころか、むしろこれのほうがいいくらいかもしれない。
ちょっと独特なドアは、堀商店時代からあったという潜水艦のために試作したドアだそうだ。
作り付けの戸棚は、そのまま生かされている。
どんな感じで開け閉めするのか見て見たかったが、テナントが入っているためか、見ることができなかった。
金庫があったが鍵がなくなっているらしく、開かないそうだ。
最後は地下フロアの見学。
ひとりひとりに仕切りがあって、仕事に集中できそうな感じ。
天井近くに窓があって、外の明かりが入ってくるようになっている。
朝の行列を見て分かるように、この予測はかなり少なすぎて、結局今日は1700人が来場したとのこと。
関係者のみなさん、おつかれさまでした。