7378 2024年の開花前の標本木
この週末はかなり暖かく、桜の開花も近いかも…なんて思った。
桜…といえば、東京の桜の開花が判断される靖國神社にある標本木を見に行ってみようと思いついた。
標本木は、靖国神社に行ったときにチラッと見たことはあるが、桜の季節はこれまでなかったと思う。
巨大な鳥居のある参道から向かう。
付近の小学校の通学路にもなっているようで、意外と人通りが多い。
標本木はどこにあるのだろう…とキョロキョロしながら歩く。
いろいろと見どころもあって…
全国各地の土を使って作られた桜の花びらの陶板や、有名どころのお酒が並んでいたりする。「奉献酒東甲会」と書かれていたので調べてみたら、灘の酒造会社の東京支店の集まりだそうで、六甲山の「甲」と東京の「東」に由来として名付けられたのだそう。
つまりここにあるのはすべて灘のお酒ということで、どれも有名なお酒ばかりだ。
ひとまわり小さい鳥居と門をくぐったところに、お目当ての標本木があった。
標本木の場所が、少し遠目でわかったのは、テレビ関係者と思われる人たちが、その木を見上げていたからだ。標本木のソメイヨシノは、垣根で囲われているため、つぼみまでの距離が少しある。
手を伸ばせば届きそうだけど、万が一追ってしまったら一大事だ。
なんとか目を凝らしてよく見てみたが、まだ1輪も咲いていないし、開花までもちょっと時間が掛かりそうな印象だった。
さきほどのテレビ関係者は、標本木近くの別の桜の様子を撮影していた。そして、マイクを持ったディレクターかスタッフの人が、桜を見てなんとコメントしようか相談している声が聞こえた。
「『あ、ここに桜が咲いていますね!』… 桜と言わない方がいいかな…『あ、ここに花が咲いていますね!』」
…といった感じで、試行錯誤しているようだった。
桜を取材するだけでも、いろいろ大変だ。