3950 日本橋界隈から神田付近へ歩く

街歩き

雲ひとつない快晴の今日は、大手町から日本橋方面歩き始める。

閉館して2ヶ月ほど経った逓信総合博物館は、そのままの状態を保っていた。

中央線、山手線などの高架をくぐり、日本橋へ。

吹奏楽の演奏や即売会などが行われているようだった。

第一三共本社の前を通り、今日の目的地のひとつでもある、Daiichi Sankyo くすりミュージアムへ。

2012年2月にオープンした企業博物館。残念ながら、写真撮影不可。

1階では、薬ができるまでどれほど大変なことなのか?という解説。新薬の開発期間は十年前後にも及び、その規模は宇宙開発と同じくらいにもなるという。

2階の受付で、ICチップ入りのメダルを受け取って、年齢や性別などを登録し、そのメダルを各コーナーに置くと、本人に合った解説があるという仕組み。

薬は、あまりに身近過ぎて、意外と知らないことばかりだ。けっこう専門的な内容もあったが、それを上手に教えてくれている感じだった。

画面をドラッグしたり、滑らせたり、置いたメダルを回転させたり…と、最近のタブレット端末を思わせる操作で解説や展示を見ていく。また、天井に埋め込まれた超指向性スピーカーで自分だけに解説が聞こえるようにできている。

企業博物館だが、最後まで自社製品などはまったくといっていいほど登場しなかったのは、きっと意図があってのことだろう。

豊富な展示とゲームなど、とても1回では見切れず、また見学したいと思った。

映像展示でも紹介されていたが、この日本橋付近は、これは、江戸時代元禄初期に薬種問屋が集まっていたことに由来し、今でも製薬関係の会社が集結している。

周囲をよく見れば、日本を代表する製薬メーカーの本社があちこちに。

あとで調べてみたら、ランキング10位までのメーカーのうち、トップ3を含む5社が、このあたりに本社や本社機能を構えていた。

JR総武快速線新日本橋駅からすぐ近くにある、近三ビルヂングを、ちょっとだけ鑑賞。

以前からその存在は知っていたが、間近で見たのは初めて。

1931年竣工というのが信じられないくらいに、まったく古さを感じさせなかった。

ビルのメンテナンスがしっかり行き届いているのだろう。

できれば内部も見たかったが、日曜日と言うことで、シャッターが降りて願いは叶わなかった。

ふたたび、JR各線の高架下をくぐって神田方面へ。

上野駅と東京駅を結ぶ東北縦貫線の工事も、そろそろ最終段階になってるようで、開通が楽しみ。

しばらく歩いて行く。

場所はもう内神田なのに、ところどころで「大手町」という地名を使ったビルやマンションに出くわす。

“神田”というより、“大手町”という方が、イメージは良いのだろうけど…。

「軽井沢」に対して、「北軽井沢」みたいな、「北大手町」なんてにもあった。

特に何を探すわけでもなく、ただただ歩いていたら、ビルの一角に、ちょっと気になるアートが…。特に解説などもないので、作品の価値は、見る者がどう感じるかだけにかかっている…ということになる。

神田から神保町に掛けての一帯で、ぽっかりと大きな空き地があり、そこでなにやら工事をしていた。

どうやら、このあたりは、かつて東京電機大学の建物があった場所らしい。

その解体工事現場を取り囲む塀に、なんとも奇妙なイラストがあって、ちょっと気になった。

 

さらに行くと、マンションの入口に、これまた奇妙な猿が…。ぜひ解説を置いて欲しい。

神保町にやって来た。

こういうお店があるんだ…と初めて知った。神保町軍装店

書店街の裏手も、けっこうな人通り。なんだか賑やかだなと思ったら、古本市が来週まで開催web魚拓によるキャッシュ)されているようだった。

特にテーマを設けて歩いたわけではないが、いろいろと興味深いものを見つけられた街歩きだった。

Posted by ろん