3700 インターナショナルアーケードとその前後を歩く(前編)

街歩き

山手線や京浜東北線の東京‐新橋間は煉瓦造りの高架橋が続き、その下は、居酒屋などの飲食店や倉庫、事務所などに利用されている。

新橋と有楽町との間を歩くとき、ときどきその前の公道ではなく、高架下を歩くことがある。

正確に言えば煉瓦造りの高架橋と、東海道新幹線の橋脚の隙間で、ここにまるで時代から取り残されているかのような通路だ。

以前から気に入っている(気になってる)場所だったので、機会があれば紹介したいと思っていた。

先日、久しぶりに歩いたので、そのときの模様を記事にした。

有楽町駅寄りから歩きはじめた。

ビルと高架橋の陰にあるため、照明がないとかなり暗い。

そこを通り抜けると、パァーッと明るくなって、まるで夜の繁華街を歩いているかのようだった。

24時間営業の居酒屋もある。

そこを抜けると、「新橋への近道」という文字と「インターナショナルアーケード」の文字が飛び込んでくる。

ちょっと入りがたい雰囲気だが、入ってしまうと、なんてことはない。

まるで、雑居ビルが横に延びたような感じで、ほとんどがシャッターが降りた事務所で、ところどころに飲食店が入っている。

その事務所や店舗は、新橋方向に向かって左側(真上は東海道新幹線)に並んでおり、右側にはところどころに怪しく褪色した絵が貼られている。 場所によってはそれが剥がれ落ち、暗さと相まって、よけいおどろおどろしさが強調されていた。

しばらく歩くと、歩いてきた通路がコインパーキングの車路になって外に出た。

外に出たと言っても、真上はやはり高架橋なので、ちょっと薄暗い。

新橋への近道…ということだったが、たしかに、線路の真下を歩いてくれば、新橋まで最短ということになりそうだけど、実際の新橋はさらにもうちょっと先だ。

そして、後日、今度は夜に同じ道を逆に歩いてみた。

つづく

Posted by ろん