7308 当てにしちゃいけない
元日に大きな地震が発生した能登半島は、もともと大きな地震が発生する地域ではなかった。
それを裏付けるような状況もあった。
地震保険の加入率に地域差 石川、富山が低い理由 東京は…
地震保険料を決める際の参考となる政府の地震調査委員会が示すデータでは、日本海側より太平洋側の地震の発生確率が高く出ていた。20年に作成された最新のデータでは、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は、東京都が47・2%だった。これに対し、石川は6・6%、富山も5・2%と低かった。
実際、国の地震調査委員会の「全国地震動予測地図」を見てみると、2020年から30年間に震度6弱以上の揺れが起きる確率は、たとえば石川県は「0.1%~3%未満」となっている。
その一方、以前から言われてるとおりいつ巨大地震が来てもおかしくないと言われている東京は、100%に相当する“真っ赤”に塗られている。
これだけ地震がないとお墨付きがあれば、地震の少なさをPRしたくなる気持ちもわからなくはない。
しかし、結果はこの通りだ。
この確率を示した地図は、ちょっと厳しい言い方をしたら誰でも考えつきそうな“素人考え”にも見えてくる。
つまりは、それほど地震の予測というものが極めて難しいという事実を、まざまざと見せつけられているのだ。
あくまで“参考”程度に留め、けっして当てにしてはいけないということを肝に銘じないと…。