3821 資産消失疑惑で思ったこと

社会・政治・事件

資産運用会社「MRIインターナショナル」による資産消失疑惑…というよりも“事件”は、昨日初の被害者説明会が開かれ1500人を越える出資者が参加したという。

被害に遭った人たちを伝えるニュースキャッシュ)を読んで気になったことがある。

 MRIの出資者には、富裕層だけでなく、独身女性や高齢者、病気で働けない人も含まれていた。“なけなしのカネ”を出資した背景には、年金受給年齢引き上げへの不安、銀行の低金利があるようだ。自転車操業に陥って以降も、顧客獲得セミナーで専門家に講演を依頼するなど、MRIはあらゆる層を利用し、巧みに顧客拡大を画策していた。

不可解に思うのは、富裕層はともかく、余裕のない人が、なぜ“なけなしのカネ”をこうしたところに投資してしまうのか?ということだった。

“なけなしのカネ”しかないのだったら、よけいに「どう守るか?」と、僕なら思う。 投資とは、リスクを覚悟の上で行うもので、“なけなしのカネ”は、まったく馴染まないと思う。わけがわからない。

わからないと言えばもうひとつ。

芸能人が登場するからと言って、その製品やサービスを信用する…という理由がわからない。

MRI社の会員誌には、多数の有名人が“広告塔”として登場し、そのためにこの会社を信用したという人が少なくなかったという。

確かに、見ず知らずの人よりも、テレビなどで知ってる顔のほうが目を惹くのは間違いない。

でもそれだけのはずだ。

先日買ったソーセージの“おまけ”として添付されていた小袋に、にこやかな表情で「阿部寛おすすめソース!」という文字が書かれていた。

アベちゃんは、いい俳優さんで、僕は高く評価している。

しかし、彼のおすすめしたソースまでも評価できるか?といえば、話は別だ。

そりゃそうだろう。彼とは、味覚も違うし、彼は“仕事”でそう言ってるのかもしれない。彼が、本当に、ソースをおすすめしたとしても、それは、そういった“事実”に過ぎず、僕自身の購入動機に結びつける理由はない。

ちょっと話はずれた。

被害に遭われた方は気の毒ではあるけど、「あまりに自分に都合よく物事を考えすぎではないか?」と思ってしまう自分は、冷たいだろうか?

Posted by ろん