5996 肝心なことを伝えない報道番組(発令6日目)
テレビ朝日「報道ステーション」メインキャスターが新型コロナウイルスに感染していた。
体調不良であったにもかかわらず4日間も出勤し、会社にも報告が遅れたと伝えられている。
きっと「まさか自分が…」と思ったのだろうし、そう思うのは自然なことだ。
しかし、こうした行動が感染を広げてしまうわけで、決して容認されることではない。
だからこそ、なぜこのようなことが起きたのかをしっかり検証すべきだ。
このあたりについて、どのように伝えるのかと思って、今日の報道ステーションを観てみたが、冒頭に事実をちょっと触れただけ。
他局やネットニュースの方がよほど詳しく伝えている。
なぜ発熱があっても出社したのか?
なぜ会社へ報告しなかったのか?
これまでに分かっている感染経路は?
ニュースなんて、他局でもやってるのだから、この番組だけでしか伝えられないことを伝えるべきなのに、まったく伝えられることはなかった。
本人を責める声もあるが、これは起こりうることだ…という認識をしないといけないと思う。
その上で、会社としても、たとえば、毎日体温や体調の変化を報告させて、客観的に気付くきっかけを作る取り組みが必要なのではないかと思う。
そうしたことを、まったく報道しないというのは、報道する資質がないと言われても致し方あるまい。