7203 気になったお金の件
おとといまで出掛けてきたことを振り返っているのだけど、そのなかで、”お金”に関することで、印象に残ったことがあった。
会津田島駅で見たモニュメント
この造られた費用が、あの“ふるさと創生事業”が元になっていると書かれていた。
“ふるさと創生事業”では、全国の市町村に対して使い道自由な1億円が一律に交付された。
あらためて調べてみたら、いまから34、5年も前のことだった。
いまだったら、国が全国一律に1億円を交付するなんてこともないだろうが、こうしたモニュメントに1億円を投じることを許すなんてあり得ないだろう。
30年以上の時間が経ってしまって致し方ないのかもしれないが、まるで廃墟のように浮かび上がるモニュメントを見ると、とても寂しい気持ちになってしまう。
とみおかアーカイブミュージアム
福島県富岡町に、2021年7月に成り立ちや歴史を伝える資料、東日本大震災と原発事故被害を伝える施設として「とみおかアーカイブ・ミュージアム」がオープンした。
なかなか行く機会がなかったが、ようやく先日初めて訪問できた。
そしてまず気になってしまったのが、その入口に掲げられていたプレートだった。
「電源立地地域対策交付金事業」
もちろんこれは、原発が立地している地域だからこそ建設できたことを意味している。
原発の事故で甚大な被害を被り、それを伝える施設が、原発があることでその費用が捻出されるというのは、なんだか皮肉な感じがしてしまった。
良くも悪くも、依存せざるを得ないのだ。