2496 誕生日特典

旅行・見学・イベント, 物思いに耽る(雑感)

今日は一年に一度の誕生日。
これといって何があるわけではないが、やっぱりちょっと特別な日。
そんなちょっと特別な日には、ちょっと特別な出来事があると、ちょっと楽しく、ちょっと嬉しい。

Yahoo!で「誕生日 特典」と検索すると…

東京タワー Birthday♪インビテーション

の文字が目に入る。

誕生日に東京タワーへお越し頂くと、大展望台(150m)までの料金が無料となり、展望カフェ「カフェ ラ・ トゥール」にてケーキをプレゼント致します。さらに東京タワーオリジナルのバースデーカード(非売品)もプレゼント!大切な記念日は、大切な人とご一緒に東京タワーで過ごしませんか?

これはいい!と思ったが、おじゃこは、やんごとなき事情があって行くことができなくなってしまった。

でも、せっかくチャンスを逃す手はないと、結局、ひとりで東京タワーに行ってみることにした。

一年に一度のこの特別な日に、まるで冷や水を浴びせるような雨の中、都営地下鉄三田線御成門駅からとぼとぼと歩く。

東京タワーの“ふもと”まで来ると、まるで、僕を祝福してくれているかのように、カラフト犬の銅像がお出迎え。

いくら夏休みとはいえ、こんな雨の中、お客さんは多くないんじゃないかと思ったが、展望台に向かうエレベータ乗り場には、結構な行列ができていた。 周囲を見渡しても、誕生日特典について、どこにも掲示されているわけではなかったが、おそらく受付に言えばわかるだろうと、なぜかおそるおそる申し出る。

「あのー今日が誕生日だと何か特典があると聞いたのですが…」

受付のお姉さんは、やさしく…

「おめでとうございます!」

と僕を祝福してくれた。そして

「誕生日特典を用意いたしますので、その間、アンケートにご記入お願いします」

ということで、わら半紙の半分くらいの大きさの紙に、名前と誕生日特典を受けるのは何回目かということと、今日は何人できたか?…といった質問が書かれていた。もちろん今回が初めてだが、何人できたかという質問に答えるのは、ちょっと恥ずかしかったが、正直に1人と書く。

なぜか「すみません」と言いながら、アンケートを差し出す。
受付のお姉さんは、顔色ひとつ変えずに、誕生日特典で、大展望台へは無料で行けるということ、ケーキは大展望台の1階にあることなどを説明してくれた。

バースデーカードと大展望台招待券、ケーキ引換券

エレベータの行列に並ぶ。

行列の手前に係の人がいて、大展望台へのチケットを見せる。

なんだか混んでる ノッポン兄弟 (左が兄で、右が弟)

僕はいまもらったばかりの招待券を見せた。

「お誕生日、おめでとうございます」

と言われるが、なんだか恥ずかしい。なんと言っていいかわからず、

「いえいえ」

と、妙なリアクションをしてしまった。

大展望台からは、東京が一望…できるはずもなく、すべてが霞んで見えた。

でも、久しぶりの東京タワー来塔に、軽い興奮を覚えながらウロウロと見て回る。そして、誕生日特典のひとつ、ケーキをいただくため大展望台1階のカフェに向かう。

ここでも、店員から「おめでとうございます」と言われ、ケーキは、レアチーズとチョコレートの2種類のケーキから選ぶことができるということで、チョコレートを選択。

「お飲み物はどうなさいますか?」

コーヒーをお願いして、じっと待っていると、妙な間ができた。そして軽くショックなことがあった。

「350円になります」

あ、飲み物は別料金…

まさかお金はいらないと思っていたから、突然の展開に気が動転してしまった。財布はすっかり鞄の奥の方にしまっていたので、会計でまごつく。後ろに並んでいた人から見たら、「レジでお金を払わない変な人」とでも思われたんじゃないかと不安になる。

ようやくケーキとコーヒーを手にして席に着く。比較的見晴らしのいい場所を確保して、霞んだ東京を一望しながら、ケーキをいただく。なかなか美味しかった。

ケーキをいただいたあと、ふたたび大展望台の中を見て回る。床の一部がガラスになっているところは、いつも人気の場所だ。カラフト犬の銅像とか、ついさっき歩いてきたところがよく見える。

今日は、誕生日だからこそ、ちょっと特別な時間を過ごすことができた。ありがとう、東京タワー。ケーキだけじゃなくて、飲み物もサービスしてくれたらもっとよかった。

振り返って見上げた東京タワーが、さらに霞んで見えたのは、感動で涙したためではなく、小降りだった雨が強くなってきたからだと思う。

Posted by ろん