7170 どれだけ身近なこととして考えられるか?

先日、お笑い芸人が東京から大阪に向かうのに、こだまにのってしまい、途中の熱海でようやく気が付いたが、番組収録に遅刻したということが話題になった。
東海道新幹線には「のぞみ」「ひかり」「こだま」の種別があって、それぞれの意味について、当然、ほとんどの人が理解しているものだとばかり思っていたが、実は知らない人も多いようだ。
この話題を聞いたときに思い出したのが、父親の育児で「できることから始めましょう」という母子手帳の記述に批判の声が上がっているというニュース。
新幹線については“当然知ってること”だと思ったが、父親の育児に対する記述には、正直言って、それほど違和感を持たなかったことに、我ながらびっくりした。
「できることから始める」という表現には、暗に「できないことはしなくてよい」というニュアンスがあると言われると、たしかにそれは否めない。
そもそも「できない」という選択肢はないのだ。
父親母親関係なく、積極的に育児にかかわるのは当然とは思っていたけど、表現の後ろに隠れているニュアンスまではわからなかった。
もしかすると無意識ではあるが、自分のなかに批判の対象になるような考えが潜んでいたのかもしれない。