7160 企画展「虫めづる日本の人々」
サントリー美術館で開催中の企画展「虫めづる日本の人々」を鑑賞。
テーマは“虫”。
日本人にとって、“花鳥風月”なんて言葉があるように、自然のかかわりは古代から続いている。
まぁ、そこには取り上げられていないけど、“虫”も日本人にとってとても身近な存在だった。
その証拠に、今回展示されている伊勢物語や源氏物語などでも、虫たちが登場している。
さまざまな作品が紹介されていたなかで、その作品のなかに潜む、虫たちを探すのは、けっこう楽しいものだ。
そして同時に、なぜここにこの虫を描いたんだろう?とか、そもそもなぜこの種類の虫なんだろう…といったことなどを考えながら鑑賞するのも楽しめる。
そして、今回の展示を通じて感じたのは、描かれたり作られたりする虫たちがとてもリアルだったということと、そのリアルさがなぜ人物などに応用されたなかったのだろう…ということだった。
こんなに種類を特定できるほど精細な虫が描けるのに、人になるとなぜか、没個性的な表情になってしまう…って、これは気のせいだろうか。
今回、ここ最近では珍しく一切の写真撮影不可で写真撮影スポットなどの用意もなかったのは、ちょっと残念だったかも。