6934 ねこホーダイ
「ねこホーダイ」は、月額380円で保護猫を無料で譲渡してもらえるというサービスで、スタート当初からそのサービス内容に物議をかもしていた。
保護猫を譲渡してもらうには、通常、居住環境や飼い主の年齢、保証人など、猫を適切に飼ってもらうためにそれなりに厳しい条件が課せられるという現実はあったようだから、こうしたサービスでハードルを下がって、猫を飼える家庭が増えることは期待できる。
でも、あまりにハードルが低くしてしまうと、今度は安易に考えて適切な飼育ができない飼い主も当然現れるし、環境の変化によるストレスで体調を崩す猫もでてくるわけで、そのバランスは難しいと思う。
自分としては、このサービスの考え方としては悪くないと思ったが、サービスの立て付け、特に月額料金が安すぎやしないかと思ったのだ。
でも、これくらいの料金にしないと飼う人がいないのか…とも思えるが、そこまで経済的に厳しいとしたら、そもそも飼うべきではないと思えてくる。
このサービスの批判的な意見に対し、“論破”で話題のあの方は「猫がストレスで体調を崩すぐらいなら、殺された方が良いと考えるのですね」と言ったようだけど、これは論理のすり替えだ。
別に二者択一の話ではなく、どうしたら、猫がストレスで体調を崩すことなく、同時に殺処分もされないようにするかを考えるべきなのだ。
そういう意味では、サービスの立て付けを考え直せばいいだけで、今回サービスの見直しをすることになったというのは、いいことだと思うが、どうだろうか。