6923 企画展「鉄道と美術の150年」

博物館・展覧会,芸術・デザイン,鉄道

東京ステーションギャラリーへ
東京ステーションギャラリーへ

東京ステーションギャラリーで開催中の企画展を鑑賞した。

鉄道開業150周年の今年は関連したイベントが多いが、東京駅にある東京ステーションギャラリーも、ズバリ「鉄道と美術の150年」という企画展を開催している。

それまで呼ばれていた「書画」という言葉に「美術」という日本語が与えられたのは、奇しくも鉄道が開業した1872年(明治5年)だったそうだ。

ともに150年という時を歩み続けてきたことになるという観点は興味深い。

これまで他の企画展等で鑑賞してきた鉄道開業時の錦絵はもちろん、政治、社会、戦争、風俗などと鉄道をモチーフにした絵画や写真、かつての鉄道省が外国人観光客誘致のために作成したポスター、国鉄のキャンペーン「ディスカバージャパン」のポスターなど、さまざまな観点から鉄道に関する作品が紹介されていた。

鉄道と美術の150年
鉄道と美術の150年

日本に鉄道が登場した当初は、その物珍しさから蒸気機関車や客車、貨車が主役として描かれているが、徐々に、鉄道は“作品の舞台”となっていって、主役は“人”に変わっていっている感じがした。

そして、いま、自動化によって鉄道を動かす“人”がいなくなり、昨今のコロナ禍で乗客が減っている状況は、これまでの状況とは大きく異なる。

今後の鉄道と美術の関係にどんな影響を及ぼすのか、気になった。

美術だから今回は当然関係ないけど、鉄道は美術ばかりではなく音楽にも大きな影響を及ぼしているとも思った。

エキゾチックジャパンが、国鉄のキャンペーンだったことを知る人は、中年以上の人たちだけだろう。音楽と鉄道という切り口もおもしろそうだ。

Posted by ろん