6815 問題はそこではなくて…
六本木駅の東京メトロ日比谷線と都営地下鉄大江戸線の乗り換え通路には、こんな注意書きがある。
東京には大きく2つの地下鉄事業者があるということを知っていれば、別の事業者(この場合は、東京メトロ)で買った切符は使えない…という意味はすぐにわかる。
世界でも日本でも、東京のような複雑な公共交通機関はないだろう。
海外では「ゾーン運賃」といって、そのゾーン内を通る鉄道、バス、トラム、地下鉄などの交通機関が、一定時間乗車できる仕組みが多い。
こんな記事があったから、日本でも、そうした取り組みについての検討が始まったのかと思ったが…。
ただライターの知識を“教えたい”というだけで、新しい話は何もなかった。
ほんと、タイトルがおかしい。
そして東京で議論されるべきはゾーン運賃ではなく、メトロと都営の運賃統合ではないか。
距離に応じて運賃が上がるという仕組みについては異論はないだろう。
同じ地下鉄でも、メトロから都営に乗り換えるだけで、割引はあるが運賃が上がり、さらに、メトロに乗り換えると、なぜか最後のメトロでは“初乗り”運賃が取られてしまう。
これがもし、メトロと都営の運賃が統一されていれば、単に乗った区間に合わせて(計算上は最短経路)で運賃が決まるだけだ。
すっかり東京都のやる気が失われてしまっている、メトロと都営の運賃統合は、もう無理なのだろうか。