7511 ニューレッドアロー

鉄道

遠回りではあるけど、今日は西武新宿線特急レッドアローで本川越駅まで行くことにした。

まず向かったのは、JR新宿駅。

かつての「マイシティ(MY CITY)」は現在は「ルミネエスト(LUMINE EST)」となっているが、西武新宿線の本来の始発駅はここになるはずだった。

妙に高い天井や梁などに、鉄道構造物の一部として作られたことを感じさせる。

意味深な構造物
意味深な構造物
始発駅になるはずだった…
始発駅になるはずだった…

現在地下通路も計画されているそうだが、現在は地上から向かうのが一番近い。

地図で見れば、目と鼻の先だが、心理的な距離はかなりある。

西武新宿駅
西武新宿駅
近くて遠い…
近くて遠い…
西武新宿駅正面口
西武新宿駅正面口

歌舞伎町を横目に見ながら、西武新宿駅へ。祝日の早朝とも言えるこの時間帯は、行き交う人もまばらだ。

すでに、西武10000系ニューレッドアローは入線していた。

西武10000系ニューレッドアロー
西武10000系ニューレッドアロー
ニューレッドアローのロゴ
ニューレッドアローのロゴ

自分が住んでいる場所のせいもあるかもしれないが、何度となく川越に行っているものの、西武線を使うことは皆無に等しくニューレッドアローを利用したのは、これまで1回だけだった。

おそらく20年以上ぶりの乗車だ。

特急小江戸
特急小江戸
自動販売機
自動販売機

西武10000系ニューレッドアローが、西武線に初めて登場したのが、1993年(平成5年)ということなので、仕様は30年前のものになる。

30年以上も経てば、さまざまな部分が時代と合わなくなってくるのは致し方ない。

洗面所
洗面所
公衆電話跡は…
公衆電話跡は…

あらゆる部分に、懐かしさ(古めかしさ)を感じる。

ただ、かつて公衆電話があったであろう場所には、スマートフォン用の充電器の貸し出しサービスの機械が置かれていた。

オーソドックスな客室
オーソドックスな客室
やはり感じるひと世代前の雰囲気
やはり感じるひと世代前の雰囲気

先日の西武鉄道の発表で、新宿線特急の見直しについての言及があった。

鉄道ファンからは、これは事実上の廃止を意味しているのではないかと考えられている。

理由は明白で、乗車率が極めて悪いからだ。

朝晩の通勤以外の需要がほとんどないようで、つねにガラガラで走っているように見える。

もっとも、利用する側としては、乗客が少ないのは、とても快適ではあるけれど…

とても快適
とても快適
乗客はせいぜい十数人程度
乗客はせいぜい十数人程度

車両の老朽化も進んでいる状況もあり、特急専用車両ではなく、ロングシートとクロスシートの両方に対応できる車両で代替したほうが、効率よく運用できるのはあきらかだからだ。

現時点では廃止は明言されていないが、いずれXデーが決まったら、間違いなく、いわゆる“葬式鉄”が大挙してやってくるだろう。

西武新宿線沿線では、連続立体交差事業が目に見える形での工事が2か所で行われているが、いずれも完成を見ることなく、ニューレッドアローは引退してしまいそうだ。

沼袋駅付近の工事
沼袋駅付近の工事
東村山駅付近の工事
東村山駅付近の工事

西武新宿駅から約50分かけて本川越駅のニューレッドアロー専用ホームに到着。

西武新宿や高田馬場から本川越まで乗り通した乗客は、おそらく10人もいなかったのではないかと思うほどだった。

本川越駅到着
本川越駅到着
1両分延長できるらしいけど…
1両分延長できるらしいけど…

前述の通り、代替車両が登場するようだが、現在の7両分しかないニューレッドアロー専用ホームはどうなるのだろうか。

西武線において、この7両という長さは異端であるため、8両に増やした新しい車両が登場するとしたら、このホームも1両分の長さを捻出することになるだろう。

今後どのようになるのか気になる。

Posted by ろん