6735　逆効果ではないかと思うコピー

2022年5月26日（木曜日）芸能・メディア・広告

正露丸といえば、“ラッパのマーク”のあの会社を思い出すのが普通だろう。

それ以外の会社をサラリと言えるほうがすごい。

それを知ってか知らずか、Webサイトに、こうした広告がたびたび出てくる。

 

あえてこういうふうに書くのは、“ラッパのマーク”のあの会社ではないからだが、実際に売ろうとしている薬は、痩せる薬とか、サプリメントとかで、正露丸は無関係だ。

こうした捻った表現をするのは、“正露丸”という薬に対してポジティブなイメージを持っていることが前提だと思うのだが、実際はどうだろう。

自分の世代くらいはまだよく知っているが、少し若い世代になると、これといったイメージはないのではないだろうか。

またそもそも、“ラッパのマーク”のあの会社だって、つい先日「空間に浮遊するウイルス・菌を除去」といった表示に合理的根拠がないとして消費者庁から景品表示法に基づく措置命令を受けたばかりで、こちらもそれほどいいイメージはない。

ツイッターによるコメントを見ても、ほとんどがネガティブなものばかりだ。

こういった状況を見ると「正露丸の会社」というコピーが、むしろ逆効果ではないかとしか思えなくなってくる。

でも、このように取り上げられていると考えれば、それなりに意味はあるのかもしれない。