6555 これも格差なの?
毎日報告の上がってくる新型コロナウイルスの感染者数は、そろそろ下げ止まりしてしまいそうではあるが、いまのところは、引き続き減り続けている。
飲食店をはじめ各業界で、少しずつかつての日常を取り戻す動きが出ているが、こんな記事が載っていた。
なぜ飛行機が満席なのに観光地がガラガラなのか…それと“格差”がどう関係しているのだろう…と思って読んでみると、その理由として、こんなことが書かれていたのだ。
つまり今、旅行をしている人たちは、OTAを駆使してホテル・旅館や飛行機などを個人手配で予約できる旅慣れた人。その人たちが、まだ「リベンジ旅行」で値上がりする前の状況で、先にどんどんお得に旅をいち早く満喫しているというわけだ。
一方、旅行客が動き出しているのに、行政の対策や対応はまだ慎重姿勢を崩さない。国による旅行喚起キャンペーン「GoTo トラベル」の再開はいまだ未定だ。その間にますます旅行における「不公平」「格差」が広がっている。
どういうことだ?
つまり、インターネットで予約できる人が先に旅行に行く人と「GoTo トラベル」を利用できない人との間に「不公平」とか「格差」が生じているということ?
GoTo トラベル再開に向けた実証実験が始まったばかりで、国や自治体の動きは遅いと指摘している一方で…
昨年の「GoTo トラベル」では、旅行需要への効果は全体的にはあったものの、一部の高級な旅館やホテルにと利用が偏り、業界内外から不満が続出したのも記憶に新しい。
とも書いてあって、この記事の著者は、「GoTo トラベル」をやったほうがいいといってるのか、意味がないと言ってるのかさっぱりわからない。
さらには、今後のGoTo トラベルは「平日利用を促す集中的補助」という方針と伝えられたことに、ネットの声として「割引なぜ平日だけ?」「平日働いている人たちにとって不公平だ」という声を取り上げている。
で、この記事の締めは…
不公平や格差が広がっていると感じることは、結局のところ、国による政策や対応が行き当たりばったりで、大半の国民が納得できないまま行われているからに他ならないだろう。またしても後手に回っている感が否めない。
…という、結局何を言ってるのかわからないものだった。
おそらく「不公平」とか「格差」という言葉を使いたかっただけなのだろう。
けっきょく、どんな施策を行おうと、人々に行動を促すGoTo トラベルのようなキャンペーンは、どんなに検討を重ねようと功罪あるもので、完璧などはあり得ない。
一気に人々の行動を緩めることが、感染拡大のリスクを高めるというのは、多くの人たちの意見は一致していることを考えれば、安易なキャンペーンは避けるべきだ。
むしろ、現在のように、少しずつ旅行者が増えることの方が望ましいとすら思う。