2870 あるコミュニケーション
仕事でやりとりしているある人こと。
その人は、どうも話の進め方というか、テンポみたいなものが合わないため、とてもやりにくい印象を受ける人だ。仕事なので、もちろん普通にやりとりするようにしているのだけれど、この前こんなことがあった。
ふだんならば、すぐにメールの返信くれる人だったが、今回は珍しく音沙汰がなかった。
以前、その人が体調不良ということで数日休んでいたというもあったし、そういえばこれまで雑談じみたことは一切話したことがなかったから、軽い気持ちで…
「体調はいかがですか？」
と思い切って聞いてみたのだ。
すると、はっきりそう言ったわけではないが、「なぜそんなことを聞くのか？」という風な反応だったから、「（先日も同じようなことがあったから）もしかしてお休みされていたのでは？と話をしたら…
「（メールで問い合わせをもらってから）、まだ２、３日しか経ってないのだから、別に遅れていることはないと思うんですが…」
という、決して自分は悪くないという話を続けようとしたので、
「もういいです！」
と、こちらから話を切るしかなかった。
たぶん、この人も悪気があるわけじゃないんだと思う。僕が考える以上に職務に忠実なだけなのだ。そして、それを知ったのと同時に、“なにげないコミュニケーション”というのは、実は誰とでもできるものではないということを、あらためて思い知らされた瞬間でもあった。