6383 心配の優先順位
まったく菅首相の、やる気のない応対はもう今に始まったことではないのだけど、いちいち気に障るような発言があって、どうしても気になってしまう。
ぶら下がりの会見での「五輪中止の選択肢について」の記者からの質問に対する答えは、図らずも、首相の優先順位を明らかにしてしまった。
「人流は減少しているので、そうした心配はない」と言い切った。
これはつまり「東京五輪は続けられるのか」に対して「そうした心配」なのであって、コロナの蔓延の心配ではないのだ。
しかも、心配のいらない理由が、まるで根拠のない「人流が減った」というのだから、これにも驚く。
それなら、なぜ感染者数が激増してるのだろう?
本当にこの首相の発言ほど、価値のないものはない。
いや、それどころか、多くの国民に不安とストレス、適切でない情報を伝えかねないと考えたら、害悪すらある。
ただただ、オリンピックの開催を続けたいためだけに、滅茶苦茶な理由を持ち出してくるのだから、本当に怖い。