3980 民意ってなんだろう?
特定秘密保護法案は、今日の国家安全保障特別委員会で与党の賛成多数で可決し、明日参院本会議でも賛成多数で可決成立する見通しだ。
夜、ふと、この法案に反対する人たちが集まっているという、国会議事堂周辺に足を伸ばしてみた。
以前に来たときと比べて、明らかに歩いている人の数が多い。
プラカードを持つ人の姿も。
国会に近づくにつれ、シュプレヒコールの声が次第に大きくなってきた。
国会議事堂の真正面の交差点に立つ。

太鼓を叩く音にあわせて、拡声器の音と集まった大勢の人たちが、「絶対反対!」を叫ぶ。
彼らを、たくさんの警察の車両や警察官が取り囲んでいるせいか、比較的整然としている感じだった。
しかし、僕自身、この法案に対してどう判断したら良いかわからない。
国家の機密を守る重要さもわかる一方で、なぜ強行するの?という気もする。
ただ、マスコミの盛り上がり方に比べて、自分の周囲ではまったくと言っていいほど話題になってないのは不思議だし、2ちゃんねるなどを見ると、圧倒的賛成の意見ばかり。
世論調査は実施機関によって、結果が全然違うのだ。
このギャップは一体なんだろう?
シュプレヒコールの渦の中に身を置いているうちに、いろいろ考えてしまった。
そもそも、民意ってなんだろう?
もし、多数決を民意だとするならば、国会議員は多数決で選ばれた人たちなわけで、彼らに一任するということこそ、正しい姿のような気がする。
こういう考えって大人しすぎるのかな?
でもやっぱり、気になるのは、多くのマスコミが、反対意見しか伝えないということだ。
なぜ多くの国会議員が賛成と考えているのか?僕の知る限りでは、一切報道されていないのはどういうことだろう。
いくら問題のある法案だとしても、こんなに一方的な伝え方は、おかしい気がする。