世界でいちばん美しい街、愛らしい村/MdN編集部

■建築・都市

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世界でいちばん美しい街、愛らしい村 世界の写真家たちによる美の風景
MdN編集部
エムディエヌコーポレーション (2013/7/25)

見開き1ページで、80の街や村を紹介。

美しい街の風景とともに、簡単な街の概要やエピソードが書かれている。

どの風景もとても素晴らしいが、こうした風景は、偶然維持されているところばかりではなく、厳しい法律や規制などによって維持されているところもある一方、このまま朽ちて崩壊していくところもあるようだ。

もう10年近く前に刊行されている本だから、もしかするともう見られなくなっているかもしれない。

そして、こうした美しい街の風景を見るたびに思うのは、こういうところに住んでいる人たちは、生活をしているのだろう…ということ。

自分とは民族も文化も全然違うのに、「すごい風景だ」と思う一方で、すっと受け入れられる感覚を覚えるのは、こうした風景は人間の持つ普遍的な感覚なのかもしれないなとも思う。

スペインのミハスの写真に写りこんでいた日本語の看板とか、フランスのボルドーでの、水を張った広場の中心を架線がないトラムが駆け抜けている美しい“鉄道写真”など、ページを開くたびに新しい発見がある感じがした。

実際訪れたことのある、コペンハーゲン、ローテンブルク、ストックホルム、タリンも本書で紹介されていたが、またいつか訪れてみたいとは思ったけど、新型コロナウイルスの状況を考えると、もう絶望的な気分にもなってしまう。

 

 

Posted by ろん