6256 ご覧に入れよう…

社会・政治・事件

オリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視のあの発言をきっかけに、さまざまな問題が噴出しているが、このニュースもひどいものだ。

自民、女性議員が幹部会議に出席案 ただし発言権はなし

出席を想定している会議は、党としての方針を機関決定する総務会や、党幹部らが情報共有を図る役員連絡会など。ただ、党幹部らによるとオブザーバーとして出席する女性議員には発言権はなく、あくまで「見学」にとどまる見通しだという。

そもそもこうした幹部会議に参加できる女性の数が、男性に比べて圧倒的に少ないことが問題なのに、そこはそのままで、会議の場に居合わせる女性を増やすという、場当たり的な対応で済まそうとするやり方はすごい。

これはこれで大きな問題だが、その理由を述べた二階幹事長のコメントはもっとひどい。

「どういう議論がなされておるかを十分ご了解いただくことが大事。それをご覧に入れようということだ」と説明した。

ご覧に入れよう…

ふつう、こういう言葉を使うのはどういう場面か?

本来は見せられないものを特別に”見せてあげる”ということだ。

なぜ特別なのか? 文字にするのもばかばかしいほどの上から目線だ。

もう、この人が話をすればするほど、事態は悪化していくような気がする…という意見に同意してくれるのは、おそらく彼に身近な立場の人たちも同じだろう…とは思う。

でもそれを止めないのは、ある意味同罪ではあるのだけど、自分の未来や生活を握られているのだとしたら、抵抗も難しいのかもしれない。

そういった意味では、とても気の毒ではある。

 

Posted by ろん