5837 バルーン宇宙葬
先日巣鴨を歩いていたとき、こんな風景を見かけた。
いろいろな葬式があるものだが、気になったのは…
宇宙葬?
バルーン葬?
なんだろうこれ?と思って検索してみたら「バルーン宇宙葬」という散骨の名前だった。
その名の通り、バルーン(風船)に遺骨を載せて、高度40km〜50kmから散骨される。
ちなみに“宇宙”は、地球の地上約100km以上の場所を指すので、少し誇大広告的な感じはした(サイトを見れば、きちんと成層圏とは書かれているけど)。
そもそも骨を撒いちゃって大丈夫なのか?と思って、ちょっと検索してみた。
実際、刑法には以下のような条文がある。
(死体損壊等)
第190条
死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処する。
ここで気になるのは、“遺棄”となる条件だ。
遺骨を土に埋めることは「墓地以外区域にはしてはならない」と、墓地埋蔵法により決まってる一方、骨を遺骨とわからないような状態にすれば、散骨しても問題はないという。
つまり、遺骨は墓地に埋めるのでなければ、わからないように撒けばいい…ということのようだ。
そこで、バルーンの登場となるわけだ。
骨を粉末状としてしまえば、もともと骨は天然由来のもの?なので、誰にも迷惑をかけることもない。
意外とよく考えられてる気はした。
でも…。
身近な人にこうした葬法をされるとなったら、個人的には、ちょっと複雑な気持ちがする。