[社会の窓]実物が訴えかける力
木曜日から金曜日にかけて、出張で広島へ行ったが、今回も出勤前に原爆ドームまで散歩した。
広島に行くたびに、結構な頻度で行っている気もするが、見るたびに思うのは、よくここまでしっかり保存してこられたな…ということだった。
原子爆弾の被害を受け、相当なダメージを受けているにもかかわらず、その姿を維持させるのは、かなりの苦労があるはずだ。
この存在のおかげで、とても具体的に後世へ悲惨さを伝えることができている。
実物が訴えかける力の強さを実感せずにはいられない。
東日本大震災の震災遺構をのこすべきかのこさざるべきかについては、デリケートでかなり難しい問題だが、こうしてあらためて原爆ドームを見ると、なんとか残す道はないだろうか…と思ってしまう。