5337 ヘレンド展
パナソニック汐留ニュージアムで開催中の「ヘレンド展」を鑑賞。
ほとんど知識のない状態で鑑賞しても、回を重ねていくと、知識がつながってきて面白い。
マイセン、セーブルなどの名窯にならぶ、ヨーロッパを代表する磁器であるヘレンド。
知らなかったのだが、自宅にもヘレンドのカップがあったことをおじゃこに知らされた。
ほかの名窯と比べて創業が遅かったようだが、初期の頃は、修復や複製を担うことで技術を向上させるとともに、国際的な博覧会などには、ヘレンド自身の製品を積極的に出品することで注目を集めたという。
どの産地でも同じなのかもしれないが、紆余曲折の歴史があって、放火で工場が焼けてしまったり、不況のあおりを受けて製造が止まったり、倒産したり…と波乱万丈。
繊細な透し彫りに高度な技術を感じる一方で、妙にざっくりとした絵付もあったり、面白かったのは、自社工場の火災を皿の絵の題材するセンス。
こういう、タダでは起きない?というあたりは、他の名窯と一線を画してるのかも…というのは、勝手な想像。
今回こうして記事にするためにいろいろ調べたが、事前にもっと予習をしておけば、もっと楽しめたかもしれない。
会場内はもちろん、会場入口の光景ですら撮影禁止だが、わずかに指定されたところだけ「撮影OK」となっている。