5184 うんこ漢字ドリル
書店の店頭で、僕は一瞬自分の目を疑った。
うんこ?
街中ではそうそう見ない単語だ。
それが堂々と書店に掲げられているのだ。
あらためてじっくり見てみると、やっぱり、あの「うんこ」だ。
すべての例題のなかに「うんこ」が含まれてる漢字ドリルなのだという。
この内容を理解した瞬間に、これは売れてるだろうなぁ…と確信したが、実際に売れているようだ。
なぜ子供たちは、うんこが好きなのだろう?
実際に、自分も小さいころは、うんこを連呼しで喜び、親や教師に注意されていたから、子供 たちの気持はよく分かる。
もっとも、より正確に言えば、うんこ好き…というのではなく、うんこを”あえて”連呼することで、ある種の”タブー”に挑戦するという行為が楽しいと考えていたフシがある。
触れてはいけないこと、触れると大人たちが特別な反応をすることを敏感に察知した子供たちの、とても”高等な遊び ”なのではないだろうか?
そう考えると、こうしてあらためて、大々的に、うんこが表立ってしまうと、タブー感が失われ、子どもたちの興味も失われてしまうのではないか?…と、勝手に危惧してしまう。