6604 突然の取り壊し
たまたま見かけた雲仙、土石流被害の家屋解体というニュース。
1991年6月の大火砕流発生から30年を迎えた雲仙・普賢岳(長崎県)の噴火災害で、土石流の土砂に埋まった11棟の家屋を保存している南島原市の「土石流被災家屋保存公園」で23日、県は経年劣化した家屋の解体を始めた。屋根が崩落し、柱もゆがんでいることから危険と判断した。

写真を見て、先月見に行ったばかりのところだったことに気が付いた。
行ったときに、こんな解体するということを思わせるような告知もなかったから、ちょっと驚く。
たしかに劣化が進んでる感じはあったのだけど、こうした遺構を維持するというのは、考えてみれば大変なことだと思う。
建物は、ふつう雨や風などの影響をできるだけ小さくするように作られているはずで、
噴火の被害によって”壊れされた状態”の建物は、ふつうなら耐えられるはずの雨や風に強いはずはなく、劣化の進み方も大きいだろう。
震災や災害遺構の維持は大変だと思うが、模型や写真では伝わらない“本物”の迫力を伝え続ける存在であってほしい。