5152 櫛ケース
ふつうあまり携帯しないものを持ち出そうとする場合、それにあった入れ物が必要になる。
たいていであれば、そのものの大きさにあった袋に入れれば、それでおしまいだが、特殊な形状であったり、柔らかいものだったりするときには、入れ物の工夫が必要になる。
おじゃこの丸い櫛…。
それなりの大きさはあるのだけど、この櫛をを持ち出す際には、買ったときのパッケージの入れ物を使っていた。
ただ、耐久性に難があったので、代替の入れ物を探す必要が出てきた。
入れ物にそれほどお金も掛けられないので、まずは100円ショップで探してみる。何かしら見つかるだろう…と店内を回ってみるものの、「惜しい」ものはあっても、「これは!」というものがない。
今入れている、パッケージの入れ物は、当然ながら商品に合わせて作られているので、ちょうどいい大きさになっている。
そういった意味では、これよりも、ちょうどいい大きさというものは存在しないわけで、代替の入れ物を探すというのは、けっこう至難の業なのだ。
これは困った…と商店街を歩いていたら、店頭に置いてあった商品に目が止まった。
ポテトチップス「プリングルス」だった。
閃きでしかなかったが、これなら…と買い求めて、中身を食べて、洗浄して…櫛を入れてみたら…
ピッタリ!
筒の中で櫛が動き回ってしまうと困るが、ちょうど固定される直径だった。
しかも櫛の持ち手の長さもちょうどよく、そのまま蓋ができるくらいだったので、これ以上のない最適な入れ物だったのだ。
ただ、唯一気になるのが、”柄”だった。
当然だ。お菓子なんだから。
サイズが最適であることを確認して、柄を隠せる布(テーブルウェアフェスティバルで購入したランチョンマット)をちょうどいい大きさに切断して貼り付けることにした。
切断されることを考慮していない素材のせいか、切り口がやたらと”ほつれる”ので、縁の処理に難儀するが、なんとか完了。
これなら、外に持っていっても恥ずかしくはないだろう。