5021 順天堂医院

歴史・地理

もうかなり以前のことになるけど、ふと思い出した。

御茶ノ水付近を歩いたときに、ふと、気になったことがあった。

順天堂医院

順天堂医院(2016年3月1日撮影)

さらっと流しそうになったが、やっぱりおかしくないか?

順天堂大学の付属なら医院ではなく”病院”であるべきではないか?

たまたま見掛けた医院は小規模なもので、別に病院があるんだろう…なんて、勝手に思ったけど、それもちょっとおかしい気もして、あらためて調べてみた

そもそも、「病院」とは、医師又は歯科医師が公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所と定義され、病床数20床以上の入院施設(病棟)を持つものを指す一方、「医院」にはその定義がないようだ。

だとしても、規模の大きさを考えれば、順天堂は医院ではなく病院と名乗るべきだと思った。

で、順天堂のサイトを探してみたら、こんな記述があった。抜粋すると…

校長であった佐藤尚中(順天堂第2代堂主)が、病院は病人を泊めておく場所を意味する。治療の意味はない。醫院と改めるべきだと提言し附属醫院となったのである。醫には外科、内科、薬の意味があり治療を意味する。

うーん…なるほど…そもそも病院に治療の意味が含まれていないのだから、その意味を含む医院とすべき…というのは、かなりのこだわりだ。

医院としているには、それなりの意味があったのだ。

Posted by ろん