4901 そこまでして、なぜ…?

日常生活,鉄道

参考写真(埼京線池袋駅2000年12月28日)朝の通勤時間。

この日は、全体的に電車が遅れ気味だったせいか、いつも以上に車内が混雑していた(写真は参考。実際の風景とは異なります)。

また、駅に停車するたびに、乗客の乗り降りに時間が掛かり、さらに遅れるという悪循環。

さらに停まった駅で、いよいよ、もう乗り切れない…という感じになってきたときに、自分より年上の中年男性が最後に乗ってこようとした。

「うっ、よっ…」

「くそっ…」

いちいち、声を上げている。

とにかく、何とかして乗りたいみたいだった。

自分が乗れないのは、すでに乗り込んでいる客が悪いとばかりに、グイグイ押し込んでくる。

そのため、扉を閉めることができず、何度も扉の開閉を繰り返す。

当然ながら、発車は遅れることとなった。

何とか扉が閉まり発車。

そして、2分程度で、次の駅に停車した。

扉が開く。

無理矢理乗車した男性は、扉の目の前にいるので、当然ながら、一番最初にホームに降り立つ。

すると、その男性は、ゆっくりゆっくりと改札口のある階段を上がっていった。

発車を遅らせるほど、無理やりに乗り込んだのに、本人は、ちっとも急いでいなかったのだ。

思わず、僕もその駅で降りて、その男性を追いかけて、問いつめたくなった。

「なぜ、そこまでして、この電車に乗りたかったんだよ!!」…と。

Posted by ろん