2259 大事故寸前!?

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これは、まさかと思うようなニュース。

<JR東海道線>居眠りで貨物車500メートル逆走 静岡 (毎日新聞)

静岡貨物駅(静岡市駿河区)から乗車した運転士は8日午前1時27分に同駅を出発。同2時5分ごろ、島田―金谷駅間で居眠りを始めたという。上り坂だったため、列車は自然停車した後、逆走を始めた。運転士が目覚めて急ブレーキをかけたが、約500メートル逆走してようやく停止した。その後、運転を再開し、担当区間終点の稲沢駅(愛知県稲沢市)には13分遅れで到着したという。

以前も書いたことがあるが、鉄道は、フェイルセーフの考え方が徹底している乗り物だ。

例えば、走行中にブレーキが故障したり、連結器が外れたりすると、自動的にブレーキが掛かるようになっている。また信号を無視続けて走行しようとしても自動的に列車は停止するようになっているし、そもそもその信号システム自体が故障すると自動的に赤になって、列車の運行ができなくなるようにできている。

今回の見たこのニュースは、そうした思想をすべてすっ飛ばしてしまうような、きわめて重大な問題だと思う。

前方に列車がいたら追突を避けるため自動で停止するようになっていても、今回のように列車が同じ線路を逆走してきたら、なんの対処のしようがない。複線ではあり得ないはずの正面衝突寸前だったのだ。まさか、運転士が居眠りをして自然停止、さらに逆走するとは…

鉄道の安全に根幹に関わる問題だと思うのだけど、思ったよりあまり大きく取り上げられていないのは、結果的に事故にならなかったからだろう。

今回は寸前で食い止められたが、事故は思いつきもしないところにも潜んでいるものなのだ。

Posted by ろん