4627 正月に見掛けなくなったもの…

歴史・地理

玄関の正月飾りはあちこちあるけど…今日、地域によって異なるらしいが、1月7日までが松の内で、お正月が終わるとされている。

松飾りや門松といった正月飾りを片づける日だ。

正月飾りは、各家庭やビルなどの正面などの多くでよく見かけたが、今年、まったく見かけなかったところがある。

それは、自動車の正月飾りだ。

実は、気になり始めてから、正月中は、特に自動車のボンネットをチェックしていたのだが、近年、あまり見かけなくなってきた感じだった。

そして、ついに今年は、1台も見かけることはなかった。

これも、地域差があるのかもしれないが、少なくとも都内の身近なところでは見つけることができなかった。

そもそも、正月飾りとして「松」を使う理由を調べてみると…

その年の守り神(歳神様=としがみさま)が各家庭にやってきて、1年間守ってくれるというのが神道の考え方にあるらしく、元旦に歳神様が訪れる際の目印となるように…という意味があるという。

そういった意味では、自動車も同じ考えで、守っていただきたいという思いから、自宅同様、自動車にも正月飾りを取り付けたのだろう。

そして現在…家の玄関などでの飾りは、それほど減ってないのに、自動車だけが見なくなったというのは、自動車に対する「特別感」がなくなってきているせいなのかな…なんて思ってしまう。

家と同格の扱いだった自動車が、すっかり道具の一部と化してしまった…というふうに考えてみたのだが、どうだろうか?

Posted by ろん