5703 旧志免鉱業所竪坑櫓と旧志免駅
今回の出張も慌ただしく、昨日は、移動経路としては初めて、札幌から福岡へ直接向かった。
そんなこんなで、あっという間に時間が過ぎていったが、今日やるべき作業がひと段落したところで、遅めの昼食と移動を合わせ、ちょっと早めに福岡の職場を出発することができた。
そこで、機会があれば行ってみたいと思っていた「旧志免鉱業所竪坑櫓」(きゅうしめこうぎょうしょたてこうやぐら)へ向かった。
石炭の採掘施設として、1943年(昭和18年)に建設された。この櫓上部には、石炭や労働者の運搬用のかごを昇降させる巻上機が設置されていたという。
福岡空港からすぐ…ということで余裕で行けると思ったが、ちょうどいいタイミングにバスがない…仕方なく、タクシーを利用してしまう。
予想外の出費だが仕方ない。
かなり愛想の悪いおっちゃんが運転するタクシーで、十数分ほどで到着。
一瞬、あれ…と思ってよく見ると、なにやら改修工事をしているではないか。
何も僕がくるときに限って工事してなくてもいいだろうに…と、極めてワガママなことを考えてしまったが、とりあえず、周囲をぐるっと回ってみる。
間近のところが、仮囲いで見えなくなってしまっているため、詳細がわからないが、仮囲いのない上部をよく見てみると、かなり腐食が進んでいるようだった。
もともと時間がないので、急いで次の目的地に向かう。
旧国鉄勝田線志免駅へ。産出された石炭を運び出すために建設された鉄道だったが、その役目を終えて廃線となったのち、公園として整備されているということで、寄ってみた。
ここはホームだったようだが、屋根がなくなり骨組みだけになっているのは、意図的なのか結果としてそうなってるのかわからないが、ちょっと寂しい感じがした。
モニュメントも点在しているが、風雨にさらられ、朽ちるに任せる状態に見えたのは、ちょっと残念。
旧志免鉱業所竪坑櫓の修復作業が進んでいるが、こちらのほうももう少し整備すれば、組み合わせていい観光スポットになると思うのだけど、なんとももったいない。
もともとは予定していなかったところに寄ったので、急いで空港に向かわないといけない。
最悪は、またタクシーに乗るという選択もあるが、流しのタクシーは走ってないようだったので、路線バスに乗る。
あらかじめ時刻は調べてあって、いまだったら急いで走っていけば、福岡空港行のバスに間に合う!…ということで、走れるだけ走って、下志免のバス停に着いた。
しかし、乗ろうと思っていたバスはいつまで経ってもやって来ない。
時刻表を見ると、なぜかそもそも載ってない。
おかしいと思ってあらためて調べてみたら…。
なんと、同じ名前のバス停がもう1か所あって、乗ろうと思うバスはそっちに止まることがわかった。
バス停にはそんなこと一言も書いておらず、不親切極まりない。
結局さらに15分ほど待つことに…。