4611 新聞は、水道や電気より必需品なのか?

社会・政治・事件

自分の主張を無理やり通そうとすると、ボロや矛盾が露呈するといういい例を見た気がする。

見過ごせないのは、枝野氏が新聞への軽減税率適用に関して、「新聞よりも水道や電気が必需品だ」と発言していることだ。

民主主義や活字文化を支える重要な公共財である新聞や出版物に対する理解を欠いていると言わざるを得ない。

最初、何かの冗談か誤ったコメントの一部を引用しただけかと思ったら、なんと、これが読売新聞の社説Web魚拓)に載っていたというのだから、かなり驚いた。

待て待て…落ち着いて考えてみよう。

「新聞」と「水道・電気」 どちらが必需品?

考えるまでもなく、100人に聞いて100人が、水道や電気と答えるだろう。

新聞って…民主主義や活字文化を支える重要な公共財となっている面を否定するつもりはない。

だからと言って、「新聞よりも水道や電気が必需品だ」との発言に噛みつく理由がわからないのだ。

新聞社は、どんなことがあろうと、なんとしてでも、新聞の軽減税率適用を守り抜かなければならない…必死なんだろうなぁ…と、生暖かい目で見てしまう。

度重なる不祥事で、マスコミの信頼が低下する中で、自らを「民主主義や活字文化を支える重要な公共財」だと言い切るのなら、新聞が、水道や電気が必需品であることの説明をしてほしい。

これだから、先日書いたように、軽減税率は問題がある…と思えてくる。

Posted by ろん