4597 死が身近にあることを感じた
今朝、原因はさまざまだが、JR各線で運転を見合わせたり、遅延が発生していたりしていたために、運転状況を表示するディスプレイでは、各線区の色が変わっていた。
昨日の朝のこと。
東武東上線でも全線に渡って運転を見合わせていた。
東武練馬駅付近で発生した人身事故によるのだった。
ふだん通勤では利用しないが、このときは、ふと気になって、スマートフォンで、具体的な事故現場を確認したら、何度も歩いたことのある場所だったことがわかった。
ネットでは、現場からの情報もリアルタイムで更新されるため、事故の様子もかなり詳細に知ることになった。
事故に遭遇した車内から写された写真には、線路際に、持ち主のものとおもわれる、ネクタイ、男性ものの革靴、プリントのような書類が散乱していた。
この事故のあった踏切付近は、線形がよく比較的直線が続いているため、見通しはそれほど悪くない。
本人は意志を持って死を選んだのか、それとも意図せずしてこのような結果となってしまったのか、わからない。
ただ、今朝までは、あるひとりの男性であり、その男性の持ち物だったものが、この瞬間から、遺体に変わり、遺品となってしまった。
たったいま、遺族に変わってしまった彼の家族の驚きや悲しみは、察するにあまりある。
まったく見ず知らずの人だけど、死を身近に感じてしまった。