4437 ボンボニエール展

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学習院大学史料館特別展「ボンボニエール 掌上の皇室文化」を鑑賞。

ボンボニエール…初めて聞いた言葉だった。

饗宴、とくに慶事の正餐の際、「ボンボニエール」と呼ばれる、小さな引出物が配られる慣習があるそうだ。

名称は、フランス語の「ボンボン入れ」bonbonnièreに由来するもので、中には小菓子(金平糖)が入れられるとのこと。

これだけの予備知識で、学習院大学へ向かう。

学習院大学は、目白駅から目の前なのですぐに分かったが、史料館の場所が分からず、守衛さんに位置を教えてもらう。

守衛さんの勧めで、駅前の門からではなく正門から入った史料館入口

展示スペースは広くないけど展奥まったところにある史料館…と言っても、展示スペースは小さな一室だけで、想像以上にこぢんまりとしていた。

まぁ観覧無料だし、こんなものかな…なんて思っていた最初の印象に反して、とても見どころが多いことに驚かされることになる。

これがボンボニエール…パンフレットよりボンボニエールの作られる素材は、明治から大正に掛けては木製が多いが、その後銀製に変わる。しかし戦争が近づき、銀の使用ができなくなると、ジュラルミン製も登場する。戦後は物資不足のせいか、プラスチック製なども現れる。現在は、陶器製が多いようだ。

形も、箱型から玉手箱みたいなもの…牛車や鳥兜などの意匠を凝らしたものや、時代を反映して複葉機や、魚雷!?なんてものもあっておもしろい。

単純な“小菓子入れ”にとどまらず、その時代がよく反映し、当時の文化や技術などがよく分かった。

2015年6月6日まで開催。

Posted by ろん