4255 問いかける募金箱
最近は自然災害が増えて、それに応じて、さまざまな募金活動が行われるようになった。
コンビニやスーパーのレジのところに、募金箱を見かけるのは日常の光景だ。
先日見かけた、あるスーパーにあった募金箱がちょっと気になった。
それは、プレートを掛け替えるだけで募金先が変えられる募金箱で、4つの募金先を設定できる。
これはある意味、合理的で、複数の募金先に対応できる。
でも…ちょっともやもやしたものも感じた。
一般的に…
自分に関心の高い事故や災害に対する募金箱を見つけたときに、そこへ募金をするというのは、ごく自然な流れだ。
ここで見つけた募金箱にしても同じ。
でも…
このように、目的の異なる募金箱が並ぶと、ちょっと事情が変わってくる。
自分が募金しようと思った隣はどうする?
無視していいのか? 困っていたり、大変なのは、どこも同じはず。
ひとつに募金するということは、そのほかを切り捨ててしまっているかのような、罪悪感を覚える。
気づかなければ気づかずに済んだのに。
ずらりと並ぶ募金箱は、まるで、僕を試しているかのようだ。