4254 書類送…

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いまこのニュースがネットの一部でちょっとした話題になっている。

俳優の山下智久(29)が6月、東京・六本木の路上で口論となった女性の携帯電話を持ち去ったとして、器物損壊の疑いで被害届を出されるトラブルがあり、警視庁麻布署は21日、捜査結果の書類を東京地検に送付した。既に示談が成立しているとみられ、起訴されない見通し。

これと同じ内容の記事を他の新聞で目にしたとすれば、それはいずれも共同通信からの配信Web魚拓によるキャッシュ)を受けたものだろう。

話題になっていたのは、「書類を東京地検に送付」というところ。

こうした報道では、捜査書類を検察庁に送る=書類送検という表現が一般的で、今回のような、「捜査結果の書類を東京地検に送付した」というのは、あまり聞いたことがない。

例えば、同じニュースを伝える朝日新聞の記事Web魚拓によるキャッシュ)。

人気アイドルの山下智久さん(29)が、東京・六本木の路上で口論になった相手の携帯電話を持ち去ったとして器物損壊の疑いで、21日に書類送検されたことが警視庁への取材でわかった。

もっとも、ふだん使われている“送検”という言葉の方が、よほどわかりにくいのだから、むしろ今後は、こちらに統一した方がいいくらいだ。

気になったのは、なぜ今回、こういった表現を採用したか?ということ。

もしかすると、“書類送検”という言葉の意味を意図的に曖昧にすることで、事件を軽く見せようとしている人がいるのかも知れない。

かつて逮捕された芸能人に対して“容疑者”と呼びたくなかったマスコミが、SMAPの稲垣吾郎に対しては、「稲垣メンバー」、島田紳助には、「島田司会者」という妙な呼び方をしていたのを思い出す。

マスコミが報道する相手(特に芸能人)によって表現を変えるような、関係者を“慮った”(おもんぱかった)対応が、ますますマスコミに対する不信を増大させてしまうような気がする。

Posted by ろん