4216 また悔しい事件が起きてしまった
このニュースを聞いたとき、また絶望的な気分になってしまった。
JR川越駅構内のコンコースで、点字ブロック上を歩いていた女子生徒の白いつえに前方から来た人がつまずいて転倒した。その直後、何者かが後ろから女子生徒の右足を1回蹴り、立ち去った。女子生徒は一瞬よろけたが、そのまま同駅西口のスクールバスのバス停に向かい、登校した。
先日の盲導犬のニュースの記憶が新しいので、よけいに強い印象を受けてしまったのかもしれない。
犯人を見つけだし逮捕したところで、動機は「むしゃくしゃしてやった」だろうし、「いまは反省している」ということで、軽微な罰だけで放免されてしまうだろう。
悔しい。
何が悔しいかって、僕が長年過ごしてきた川越で事件が起きてしまったと言うこと。
そして、こういった人物は、自分より力の弱い者への暴力を何とも思っていないということだ。
逆に、相手が自分より強そうであれば、小さく丸くなるしかないはずで、そのせいで、余計むしゃくしゃして、自分より弱い者を探すことになるのだ。
そもそも、こういう者の発想や思考は、簡単に変わるわけがなく、相手の立場で考えるということができない。
想像力が欠如してることが多いと思う。
じゃあ、こういう人に自分がやったのと同じことをしたら、反省するか…というと、おそらくそういうこともないだろう。
きっと、何で自分がこんな目に遭わなければならないんだ?と、逆恨みが募るだけだろう。
悲しい事件が起きないようにするためにはどうしたらいいだろう…
いい考えは思い浮かばないのだけど、今回のような視覚障害者をはじめとする身体障害者の方々に対しては、たとえ見知らぬ方であっても、自分ができる範囲で、できるだけ気を配って、トラブルを未然に防ぐことくらいしかできなさそうだ。