3476 猫ひろし
芸人の猫ひろしが、ロンドンオリンピックのマラソン競技に、カンボジア代表として参加する…というニュース。
彼は、日本国籍を離脱し、カンボジアに帰化、“カンボジア人”となった。
スポーツの世界で、オリンピックや大きな国際大会に出場するために、国籍を変えるということは、それほど珍しいことではないようだが、彼の場合は、ちょっと状況が異なるようだ。
彼はマラソン選手ではなく芸人であり、もともと足が速かったということはあるようだが、フルマラソンに挑戦したのは数年前のことだった。
そして、オリンピックの選手として出場すべく、向かった先が、カンボジアだった。
そもそも、彼がカンボジアとどういう縁があるか分からないが、オリンピック選手になりやすそうということだったのだろう。
彼の狙ったのは特例枠だった。
これは、国際陸連が設定した五輪参加標準記録B(マラソンでは2時間18分0秒)を、“どの陸上種目”でも破れなかった場合、男女1人ずつ、いずれかの種目で出場できるという特例枠。
つまり、この特例枠を使って陸上競技に出場すると、その国からは当該の男女1人ずつ以外出場できなくなってしまうのだ。
猫ひろしが出場は、カンボジアのすべての男子陸上選手がオリンピックに出場できなくなることを意味する。
そもそも、この特例枠は、ハイレベルすぎて参加すらできない途上国のために「参加することに意義がある」を具現化した制度であり、それを五輪参加標準記録Bにすら届かない元外国人が、その枠を奪うことなど、誰が想像し得ただろう?
今回のオリンピック代表選出にあたっては、かなり胡散臭いことが起きているのでは?という話が、ネット上では、まことしやかに伝えられている。
彼にとって、マラソンとはいったい何なのだろう?
彼にとって、オリンピックとはいったい何なのだろう?
彼にとって、カンボジアとはいったい何なのだろう?
まぁ他人事だけど、彼の言動を見ていると、どうしても腹立たしく思えて仕方がないのだ。