4100 ポンチ
今日会社でこんな指示を受けた。
「ポンチ絵を描いてくれる?」
先日回ってきた議事録にも、「主なタスクのリストとポンチ絵共有」なんてことが書かれていた。
仕事でもよく使うこの「ポンチ絵」という言葉…概略や構想などのざっくりした下書きのような絵やイラストを指す。
あらためて気になる。
なんだ?ポンチって。
他にも…
…なんて言葉もある。
由来はみんな同じなのだろうか?
最初思ったのは、工作等で穴をあける際、位置決めをするために印を付けるとき「ポンチを打つ」なんていう言い方があるが、このポンチと関係があるのだろうか?
ポンチを使って描いた絵??
Wikipediaで調べてみたら…
イギリスの風刺漫画雑誌パンチをもとに日本国内で創刊された、日本最初の漫画雑誌『ジャパン・パンチ』を語源とする漫画絵
…とあった。
どういったシーンだった忘れてしまったが、ラフな絵が欲しいというときに「マンガで描いて…」と言われたことを思い出した。
そのとき「マンガってなんだよ?」と思ったものだが、つまりは、ポンチ絵と由来が一緒と考えれば合点がいく。
ポンチ絵は、政治風刺漫画の代名詞のように使われるようになる。
その影響は、思わぬところに出てくる。フルーツポンチの登場だ。
1923年(大正12年)、銀座千疋屋2代目社長が、“パンチ”というカクテルに、角切りにしたフルーツを加えたデザートを考案。
この“ポンチ絵”に引っかけて、フルーツポンチになったという。
ジャパンパンチ → ポンチ絵 → フルーツポンチ…と、つながったが、浮かれポンチは、どうにもハッキリしない。
ネットで調べてみると、先述の、工作等で使うポンチを由来とする説が散見された。
ポンチを打つ際、浮いてしまうと正しく印がつけられない…つまり“浮いたポンチ”が、いつしか、舞い上がってる様子や人を指すようになった…という説だ。
でも、何となく違和感がある。
やはり、フルーツポンチ同様、パンチ絵を由来と考えた方が、何となくすっきりする。
つまり「ポンチ絵」でいうところの“ざっくりしたイメージ”を意味していた部分が、しっかりと定まっていないイメージに転化し、それが、“浮かれたポンチ”と考えられないだろうか?
こんなにも、ポンチのことを考えたのは、生まれて初めてだけど、無関係に思える言葉が、次々とつながるのは楽しかった。