4607 言葉の消費

人文・教育・思想

スーパーで、こんな商品を見つけた。

プレミアムもずく

プレミアムもずく

まぁ、ちょっと高級なもずくなのだろうけど、売られていたもずくは、極端に高価なものではなかった。

かつて、「プレミアム」という言葉は、いまよりも、プレミアム感があったような気がする。

それが、どんどん消費され、いまでは、ほぼ日常的な表現のひとつになってしまった感じがする。

似たような事例はいくつもあって…

有名人や、裕福な人、高級そうなことを指す、「セレブ」という言葉。

あまりに使われすぎて、いまでは、むしろ使うのが恥ずかしいくらいになってしまった。

もう、この言葉を聞くと、○○姉妹を思い出してしまう一方で、多用されすぎたせいか、むしろ安っぽく感じてしまう。

贅沢、華やか、豪華さを表す「ゴージャス」なんて言葉もそう。

言葉のイメージから受けるギャップを逆手に取ることで、”ネタ”につなげる芸能人の存在が、こうした言葉のイメージを変化させてしまった気がする。

「ルネッサンス」…ちょっと違うけど、この言葉を見聞きしたら、頭の中で、「ルネッサーンス」なんて言葉が聞こえてきてしまう。

言葉が、どんどん使い古されていく…。

Posted by ろん